2013年11月20日水曜日

ガタヨロプン



私の手前に、陽がさした。

毎朝通る公園の、木と木の間。
スカッと通るか、モゾッと通るか。

小学生、慣れない自転車をガタボコ言わせながら、土から盛り出た木の根を踏んづけて走った。するとお母ちゃんがやって来て、「根っこだって生きているんだから踏んじゃぁ可哀想よ。」と言う。それで私は、なるべく木の根元は避け、クネクネヨロヨロ走って遊んだ。

今でも通る公園の、木と木の間。

嫌なことがあった日は、わざと根の上を歩く。ズンズンズン!でも木は微動だにせず、立ち続けている。それで自分の子供じみた行動が恥ずかしくなって、落葉を愛でて許してもらう。

「やぁ〜ちょとね、上手くいかない事があってさ。ごめんね、踏んだりして。この葉っぱ、君が落としたやつ?やぁ〜実に良い色だね。スイートポテト色、濃厚な赤。乾燥した歪み、実に美しいねぇ〜。」とか言って。励ましてもらっている。

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