2014年1月31日金曜日

カシュウナッツ、カシュカシュ


今日は久々に、仕事先でお世話になった方へ、お礼のビスケット作りをしました。ケーキとかそんな大層な物は作れません。そういうのはピンク色のエプロンが似合うようになったら作ります。

それでお馴染みの、素朴味ビスケットの材料を混ぜ合わせながらふと思ったのです、「あら私ってお菓子づくり好きなんだわ」と。ビスケットづくりを始めて約2年。気が向けば焼き、人々に毒味をさせ、やっとレシピ通りの作業・分量に従える様になりました(我道ゆくO型には長い道のりだった)。

それにしても、今日はいい天気でした。雨で、しかも気温は少し高く、鼻にまとう春の匂いがして、焼き菓子づくりにはピッタリ。『休日の過ごし方:お菓子づくり』なんてプロフィールにでも書いたら、すごく乙女チックです。しかし。そんなことは自分には不釣り合いと知っているので、ただ黙々と粉をこね、ライオンのごきげんようでも見ながら、ポケ〜っと焼き上がりを待つのであります。

ロマンチストの魚座にはよくある話ですが「わぁ〜暮らしの手帖みた〜い」なんて浮かれた気持ちで楽しんでいる姿というのは、実は、ピンクのエプロンより乙女プロフィールより、ずっと恥ずかしい事なのかも知れません。

…ところで、タイトルの「カシューナッツ」というのは今回の話にあまり関係はありません。ただ「カシュウ・ナッツ」という音がとても好きで、しかもそれに「カシュカシュ」という音をつけると可愛くなれた気がするから不思議です。お菓子パワーにあやかりたいこの頃らしいのです。

2014年1月20日月曜日

雪を待つ


冬は冬らしく
雪山をザックザック歩きたい。もちろん靴ズレなんかしなくて、鼻歌を唄う余裕のある登山靴で。

本当は末端冷え性だし、猫舌だし、運動不足だし、鼻のテッペンはすぐに赤くなるけれど、豆腐みたいに厚みのある白と、深緑の常緑樹の間を歩きたい。

なんかの拍子に足を取られて、顔から倒れこむかも知れない。そしたら冷たすぎる氷の粒が痛くって涙が出るだろうな。ほっぺたも広く鮭色に染まって、雪から抜け出せない両足は真っ直ぐに伸びている。

30秒くらいしたら「冷たい」が一瞬「暖かい/熱い」に変わって眠くなるんだろうな。そこで湯気のワンワンたつコーンスープか、ゼンザイを思い出せたら帰路につけるのだろうな。

あーぁ、雪はいつ降るのかなーぁ。


2014年1月16日木曜日

星を疑う



夜、星をみた。

ひとり公園のベンチで空をみていたら、すごく星が瞬いてテケテケしている。ずーっと見てたら、テケテケが移動しているように思えて、飛行機かな〜っと思い始めた。それで目を凝らしてテケテケがどのくらい移動しているのか、本当に飛行機なのか星なのかを5分程観察していた。

飛行機なら5分も見てれば真相が分かるだろうに、「あれは星だ!」と云える自信が持てなくて、むしろ見れば見るほどに分からなくなった。

宇宙に続く奥行きとか、空と一緒に見える手前の木々との距離感が狂い始め、完全にテケテケに惑わされている。

それが冬空の18時頃の話。その夜、友人とご飯を食べてそのまま別の公園に行った。こっちの公園は草野球が出来る広さの上、街灯が少ないので星がよ〜く見える。それにさっきよりも夜が深まった所為もある。

まぁなんて綺麗なテケテケたち。芝の傾斜にゴロンと仰向けになって星を見る。あぁなんて贅沢なんだろう。足下でサッカー少年が一人、自主練に励んでいる音だけが響いている。ポシュッ!スコーン!シュシュッ!ポーン!スポポーン!コロコロ…ポーン!

と、ここまでが去年末の話。
年明けには、流星群(しぶんぎ座 )を見る約束だったが、正月早々に私が熱を出し野外観察は延期となった。

彼曰く、流星群らしきものは2回程見えたらしい。だけど、そのテケテケ瞬く、本当に流れ星かどうか良く分からないやつを含めると5回は見えたという。

「星を疑う」というフレーズが年末から気に入っていたので、その話を聞いてなんだか嬉しくなった。人間ぽいな〜と思って。でもこれは大人になったからじゃない、もっと小さい頃から、不思議は怖くて疑い深くて素敵だった。

今日あたり満月なのでしょうか。寒い寒い夜道も、心奪われて満月を眺めていると、体がポカポカしてくるのはなぜかしら?