2014年12月20日土曜日

グレて良い。


今季の製作テーマは「窓辺のブロウチ」。

窓の向こう、見えたり 見えなかったり。見たかったり 見たくなかったり。ちょっと口を噤(つぐ)みたい時に、色の力をかりても いいんでないの。

写真作品のタイトルは「大人心の窓」。雲ゆきが怪しくとも 凛とあれ。


「大人だから」の圧力と自責に苦しめられたら、とことん溺れて良いと思う。ただし「溺れる=流れに身を任せる意思」が含まれていること。分かっているけど今の自分じゃどうしようもないとき。人に心配や迷惑をかけるけれど、グレちゃって良いと思う。「凛」というのは しっかり美しくあるだけでなく、その環境・時期に向き合う姿ではなかろうか。そらもう波に流されて芯がブレブレになるくらい とことんに。

いま心痛めてる あの子に捧ぐ。
理不尽なこと、たくさんあるから。それに負けそうなワガママな自分を不甲斐なく思っているなら、まずは自身を許していいと思う。

ブローチの話からちょっとズレたけれど、辛かった時期を思い出したら共感しちゃって。あの頃は本当に虚しくて生きにくいと思った。でも今なら出来ることも我慢できることも増えた。時間が解決してくれるって本当にその通りだ。

今はこうして仕事と作家活動をボチボチできるまで復活したので、今は人を励ます方に回っていたい。

2014年12月10日水曜日

電気が走った跡のこと


2014.12.6-7 GUNMA

法事で群馬へ。私が高校3年生のとき 大好きだったじーちゃんが亡くなり、「人が死んで遺せるもの」を遠くで電気が走ったように ぼんやり感じた。私が初めて尊敬した人。剣道を始めたきっかけ。自然が好きなわけ。大人の男の恐さと優しさ・堅実さを醸し出した人。

高校生の頃なんて、持ったばかりの携帯やお化粧道具、スカートの長さばかり気にして。今の私を見たなら何を想う?「大人になったな」と頬を緩めてくれたら、そうしてくれたら どんなに嬉しいだろう。考えるだけで涙が出る 会いたい、じーちゃん 会いたいな。でもその言葉を頂くには まだまだ生き足りないから。私は、私が持っているこの力を発揮しきることと、遺された母を大切にすることが祖父孝行だと思っています。

群馬はいい。親戚一同で山道上ってご先祖に線香をあげたんだ。群馬はいい。東京うまれの私をあっという間に仲間に入れてくれた。それは寅次じいさんが信頼されていた証。命をつなぐのは、自分の生きる姿 。