2013年8月19日月曜日

月に、学ぶくん


帰路、スッキリ黒い夜空をふと見上げると、もう少しで満月らしい堂々とした月が出ている。

キレイだなぁ。
秋が来そうだなぁ。

この初夏、私は岡山県の山奥にあるトマト農家で住み込みアルバイトをしていた。

朝から夕まで畑の手入れをし、クタクタグッスリ眠るつもりだったが、頭がコウフンしてしまって寝付けない。

そんな時は、大きく開け放した窓から月夜を見る。いや、見るというより、この山奥では眩しすぎる程に月明りが部屋に射し込んでくる。

死んだじーちゃんが若い頃、帰路は月明りを頼りに山を進んだと言っていたが、本当だ、道が見える。

都会の灯りで育った私は、こんな事も知らなかったのか…と誰の所為にも出来ない情けなさと感動を抱く。しばらくして思想が一周すると、鮮明な明りに顔を背けて、励まされながら眠りについた。

それから、月と云えば狼。
遠吠え姿に憧れて、よく弟とオーカミゴッコをしていた(床をワンラワンラ歩いたり机の下を寝床にしたり、椅子の上で遠吠えしてみせる)。

そんな弟も明日で19歳。いつまでも仔犬のように戯れていたい姉である。

(写真は岡山の部屋から撮ったもの)


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