2016年2月7日日曜日

映画『茶の味(2004)』を云々


今まで観てきた中でも「かなり好き!」にトップ入りする映画を見つけました。公開当時、わたしは映画に無関心なボンヤリ中学生だったので、大人の皆様は話題をご存知かも知れません。


『茶の味(2004)』

監督:石井克人

ひと家族の日常風景を長回しで撮った いわゆる「ゆったり系」映画ですが、それだけじゃぁ退屈です。なんといっても魅力的なのは、愛嬌のある登場人物たちと CGを使ったシュールな世界。思春期の一生懸命さや、大人になっても本人だけが気づいていないような「羞恥=ハズカシイコト」を そのまま「人間の愛らしさ」として表現している、監督の観察力に夢中になりました。「おまえさん、バッカだなぁ〜」と笑われて生きる方が、とっても気持ちのいいことの様に思えます。私は(人前でちゃんとしなきゃ)とオロオロ・キョドキョド生きてるので、よけいに惹かれました。登場人物の俳優セレクトもニジュウマル◎です。

春野家メンバー
●元アニメーターのヘンテコおじいちゃん(我修院達也)●催眠治療士の父(三浦友和)●義父を尊敬しアニメーターを目指す母●転校生に片思い中の高1ハジメ●時たま見える巨大化した自分がどうしたら消えるのか悩む小1美少女 幸子●フラフラしつつミキサーをしている叔父(母の弟)(浅野忠信)

その他、ダンサーの森山開次さんが水辺で踊る姿の美しいこと。山景。オタク青年ふたり。ちょいちょい入るおじいちゃんの美声コーラス(クオリティの高いシュール)。すごくへん。すごくいい。予告編、44秒あたりからその面白さが伝わると思います。https://www.youtube.com/watch?v=KLjbWcWhVcw&list=FLUNvC_jjNtnb-Ji2GBtLUHg&index=1

おじいちゃん名曲:三角定規の唄。(頭から離れなくなるよ)https://www.youtube.com/watch?v=mIVcyCVktSs

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