2015年12月5日土曜日

ヤキモチ、焼き加減。



弟が家を出て半年以上たった。はじめは戯れ相手が居なくなり寂しかったけれど、離れてみると 見慣れたことに変化を感じて面白い。「意外としっかりしてるんだなぁ」と青年の成長ぶりを垣間みたり。たまに会えると嬉しくて思わず はしゃいでしまうのが 我ながら恥ずかしい。

何より、弟に手をかける事のなくなった 母との時間がグンと増えたのが、嬉しい。顔を合わせる時間は変わらないけれど、ずっと色濃くなった。育ち盛り・メンズ食(肉!米!)ではなく好きなものを少しずつ作って、その日あったことを話したり、掃除や洗濯は「出来る人が、出来る時にやる」など。程よい距離感で、気さくな心遣いが続いている。当たり前かも知れないけれど、忘れていた同居の心得。家族なのに、家族だからかな。

お猿(弟)が居た時の母は なんだかんだ 世話して世話され、ぶーちゃん(わたし)は沈黙してそれを見ているしか無かった。すると蓄積した ぶーのヤキモチが、焼きすぎて爆発することもしばしば…。ボーンのバーンだ。

母が息子離れしたのと同時に、娘が餅を焼くことも減った。今は母娘互いに、甘え、叱咤激励して過ごしている。尊敬しているから、からかえる。しょーがないなぁと許せる。最近の母の口癖は「私がボケてもいじめないでよね〜」なのだ。こういうとき、ツッコミ役が2人いると ボケの愛らしさが倍増するのにな。

母と弟は素材が良く似ていて、私は父に瓜二つである。並んで歩けば親子丸出しである。だから私は父も大事にしたいと思う。口下手で 誤解されるところも よく似ているから。こうして いつまでも家にいると、見かねた祖父が「そんなんじゃ おまえ、お嫁に行けないよ。じいちゃん、死んでも死に切れないよ〜」などと嘆く。私はそれを 遺言だと思って 聞き流している。

(写真はぶーが幼稚園、猿がバブだった頃のもの。加工しなくても味のある一枚。)

0 件のコメント:

コメントを投稿