2014年3月11日火曜日

こーい恋こい



ふとした瞬間、ヤバイ!と思う。
春の、土の、海の、葉っぱの、好きだった人の服の、匂いがする。

冬になる時は、ヤバイ!と思わなかった。

生温い春風や、初夏の緑葉がサワサワいいだすとあかんのだ。心臓の裏側をゴッソリ持っていかれたような、悪寒に近い感覚を覚える。それでいてワクワクもする。吐きそうになる。恐怖と幸福が一度に押し寄せる。

ジェットコースターに乗る前と乗った後みたいだ。こうしてもうすぐ春を迎える。今年の春は少し、恋も頑張りたい。へへらへら。

2014年2月19日水曜日

忘れちまったよ、と〜ろとろ


昨夜の帰路、ものすごく良いアイデアが浮かんだ筈なのに、ちっとも思い出せない。内容どころか、思いついたキッカケの火花さえ思い出せない。

閃いた瞬間、辺りが暗かったので携帯にメモろうかと思ったが「こんな良いアイデアを電子光なんかに託せますかいな!」なんてアナログを気取ったのが裏目に出た。

寒さに凍え帰宅すると真っ先に風呂に浸かり、脳みそもアイデアもトロトロに湯に溶け込んでしまった。あ〜ぁ、惜しい事をしたなぁ。

因みに、こんなだった気がする。絵にしようと思った、ブローチにしても面白かろう!と思った。売れるだろう!とも思った。なぜここまで重要なものを簡単に流してしまったのか…。

そうだ、昨日はものすごく眠かったのだった!一日中、眠くて眠くてウトウトしながら歩いて帰ったから、夢の中で閃きを見たようなものだった。

夢の中というのは絵にすると、とても面白いし怖いし、無責任で本質をついている。そう考えると、本当に良いものだったかどうか不安になってくる。それに、そんなに良いアイデアだったのならその刺激で目が覚めるだろう。

なんにせよ、忘れてしまったもんは仕方あるまい。この頃は、匂いで思い出した感覚を絵にするのが面白い。

2014年2月8日土曜日

スキーに行きたいのだ!の巻


スキーに行きたい。
まだ一度しかしたことがないスキー。
中学の自然教室。寒くてや〜だ〜なんてイヤイヤ行ったくせに、いざ始まると楽しくなって、中の上くらいのコースを走ってしまった。

厚みのある白い雪をずっと見ていたくて、ゴーグルを外して一日中滑っていた。初心者ってこういう事を言うのだな、と後で思った。夜になると眼が日焼けして痛くて痛くて眠れない。雪が刺さったみたいに痛くて、そらもうビックリした。

このごろは暖かいお部屋でソチ予選をポケ〜と見ておりますと、まぁ皆さんよく跳びますこと。フィギュアもモーグルもスノーボードも、どこにどんなバネを使って跳ね上がるのか、運動音痴の私にはサッパリ分からない。背景の山と空と一体化したときは、どんなに気持ちが良いのだろう。

運動不足の私には、リフト一日乗り放題がお似合いだ

2014年1月31日金曜日

カシュウナッツ、カシュカシュ


今日は久々に、仕事先でお世話になった方へ、お礼のビスケット作りをしました。ケーキとかそんな大層な物は作れません。そういうのはピンク色のエプロンが似合うようになったら作ります。

それでお馴染みの、素朴味ビスケットの材料を混ぜ合わせながらふと思ったのです、「あら私ってお菓子づくり好きなんだわ」と。ビスケットづくりを始めて約2年。気が向けば焼き、人々に毒味をさせ、やっとレシピ通りの作業・分量に従える様になりました(我道ゆくO型には長い道のりだった)。

それにしても、今日はいい天気でした。雨で、しかも気温は少し高く、鼻にまとう春の匂いがして、焼き菓子づくりにはピッタリ。『休日の過ごし方:お菓子づくり』なんてプロフィールにでも書いたら、すごく乙女チックです。しかし。そんなことは自分には不釣り合いと知っているので、ただ黙々と粉をこね、ライオンのごきげんようでも見ながら、ポケ〜っと焼き上がりを待つのであります。

ロマンチストの魚座にはよくある話ですが「わぁ〜暮らしの手帖みた〜い」なんて浮かれた気持ちで楽しんでいる姿というのは、実は、ピンクのエプロンより乙女プロフィールより、ずっと恥ずかしい事なのかも知れません。

…ところで、タイトルの「カシューナッツ」というのは今回の話にあまり関係はありません。ただ「カシュウ・ナッツ」という音がとても好きで、しかもそれに「カシュカシュ」という音をつけると可愛くなれた気がするから不思議です。お菓子パワーにあやかりたいこの頃らしいのです。

2014年1月20日月曜日

雪を待つ


冬は冬らしく
雪山をザックザック歩きたい。もちろん靴ズレなんかしなくて、鼻歌を唄う余裕のある登山靴で。

本当は末端冷え性だし、猫舌だし、運動不足だし、鼻のテッペンはすぐに赤くなるけれど、豆腐みたいに厚みのある白と、深緑の常緑樹の間を歩きたい。

なんかの拍子に足を取られて、顔から倒れこむかも知れない。そしたら冷たすぎる氷の粒が痛くって涙が出るだろうな。ほっぺたも広く鮭色に染まって、雪から抜け出せない両足は真っ直ぐに伸びている。

30秒くらいしたら「冷たい」が一瞬「暖かい/熱い」に変わって眠くなるんだろうな。そこで湯気のワンワンたつコーンスープか、ゼンザイを思い出せたら帰路につけるのだろうな。

あーぁ、雪はいつ降るのかなーぁ。


2014年1月16日木曜日

星を疑う



夜、星をみた。

ひとり公園のベンチで空をみていたら、すごく星が瞬いてテケテケしている。ずーっと見てたら、テケテケが移動しているように思えて、飛行機かな〜っと思い始めた。それで目を凝らしてテケテケがどのくらい移動しているのか、本当に飛行機なのか星なのかを5分程観察していた。

飛行機なら5分も見てれば真相が分かるだろうに、「あれは星だ!」と云える自信が持てなくて、むしろ見れば見るほどに分からなくなった。

宇宙に続く奥行きとか、空と一緒に見える手前の木々との距離感が狂い始め、完全にテケテケに惑わされている。

それが冬空の18時頃の話。その夜、友人とご飯を食べてそのまま別の公園に行った。こっちの公園は草野球が出来る広さの上、街灯が少ないので星がよ〜く見える。それにさっきよりも夜が深まった所為もある。

まぁなんて綺麗なテケテケたち。芝の傾斜にゴロンと仰向けになって星を見る。あぁなんて贅沢なんだろう。足下でサッカー少年が一人、自主練に励んでいる音だけが響いている。ポシュッ!スコーン!シュシュッ!ポーン!スポポーン!コロコロ…ポーン!

と、ここまでが去年末の話。
年明けには、流星群(しぶんぎ座 )を見る約束だったが、正月早々に私が熱を出し野外観察は延期となった。

彼曰く、流星群らしきものは2回程見えたらしい。だけど、そのテケテケ瞬く、本当に流れ星かどうか良く分からないやつを含めると5回は見えたという。

「星を疑う」というフレーズが年末から気に入っていたので、その話を聞いてなんだか嬉しくなった。人間ぽいな〜と思って。でもこれは大人になったからじゃない、もっと小さい頃から、不思議は怖くて疑い深くて素敵だった。

今日あたり満月なのでしょうか。寒い寒い夜道も、心奪われて満月を眺めていると、体がポカポカしてくるのはなぜかしら?

2013年12月19日木曜日

今日、泣いた理由




ちうしゃを受けてきた。
言葉にするのも嫌だ。もう、永遠に私はこの恐怖を払拭できないと思うと憂鬱で仕方がない。


「強制ではないけど、インフルエンザの予防接種を受けるなら、今月中なら補助金が出るから領収書もらってきてね」と店長に告げられた。

それは私にとって、十分すぎる脅迫だった。接客業上、自分の好き嫌いで受けないなんていうのは子供染みていて大人の暗黙の了解に反する事だから。これが平気な人々への不満と、自分の軟弱さに、私はキレそうになる。

前に受けたのは高校3年の受験シーズン。ドキドキしながら家から一番近い小児科へ行った。ずっと通っているし優しいかと思って。

でもダメだった。打たれたが最後、緊張はピークに達し、頭は真っ白。待合室のソファで、隣に座った小さな子供達が不思議そうに私の青白い顔を覗き込む。フラフラ消えそうになる意識をなんとか保って、徒歩5分で来た道のりを30分かけて這って帰った。

あの日のトラウマが拭い去れない。そして今朝、なんの根拠もなく今日ならイケる気がして強気を演じて医院へ向かった。雨の中「ひょっこりひょうたん島」や「おばけなんてないさ」を歌って励ましながら。

初めましての先生は、ちょっとダルそうなオジサン先生だった。「具合悪いところはない?」「はい、でもちうしゃが苦手です」「うん、まぁ少し腫れるけど大丈夫でしょう」

何が大丈夫なのか分からない。再びキレそうになる気持ちをおさえ、隣室に移ると担当はお姉さんだった。少しホッとしながらも部屋の隅に置かれたコアラのマーチの巨大ぬいぐるみに癒しを求めた。

私は痛いのは我慢できる。
でも、「刺している」という事実が受け入れられない。トゲが「刺さってしまった」のと「わざわざ刺している」のとは全然違う。拒絶反応が大警報を鳴らしてしまう。

そして刑は執行された。案の定、前回と同じように血の気が引いてゆく。緊張の糸を引っ張りすぎた。ただ前回と違ったのは、自分で予約を取った事と(笑)、「気持ち悪いので横にならせて下さい」とすぐに言えたことだ。成長したもんだ。

10分程横になってる間、悔しくて情けなくて思わず涙が出た。血圧まで測って頂き、苦笑する医院のオバチャンに頭を下げ下げ、領収書もちゃんともらってそこを後にした。「終わった〜…」という気持ちと「くっそ〜…」という気持ちが溢れてくる。

大人になるって大変だ。
ちうしゃを受けるくらいなら、インフルエンザにかかった方が遥かにいいと本気で思ってしまう。力のある催眠術師に「平気にな〜る」魔法でも掛けてもらう他ないのだろうか。

怖いことは、ついつい喧嘩口調になってしまって、よろしくない。